沖縄県にお住いの皆様、こんにちは！

浦添市沢岻に事務所があります沖創生です。

長年住んでいると、ふと気づけば外壁に緑色のコケが発生していることはありませんか？

美観を損ねるだけでなく、建物の寿命にも影響を与えかねない外壁のコケ。

この記事、なぜコケが発生してしまうのか、効果的な予防策までを徹底的に解説します。

外壁にコケが生える原因

コケが発生する条件

主に以下の3つの要素が揃うと、外壁はコケにとって絶好の繁殖場所となってしまいます。

水分

コケは、水分があると発生します。雨水が直接当たりやすい場所、湿気がこもりやすい日陰、結露が発生しやすい箇所などは特に注意が必要です。

沖縄のような高温多湿な地域では、さらに発生リスクが高まります。

栄養

コケは、太陽光と水、そして空気中の二酸化炭素を主なエネルギー源として光合成を行い成長します。

加えて、外壁に付着するチリやホコリに含まれるごく微量のミネラル成分も、発生させる要素の一つとなります。

表面の粗さ

外壁の表面がザラザラしていると、コケの胞子が引っかかりやすく、根を張りやすくなります。

サイディングボードの継ぎ目や、吹き付け塗装の凹凸などもコケの温床となりやすい箇所です。

放置するとどうなる？ コケがもたらす様々な悪影響

「まあ、緑も悪くないか」と安易にコケを放置してしまうと、様々な問題を引き起こす可能性があります。

美観の著しい悪化

緑や黒色のコケが広範囲に繁殖すると、建物の外観は著しく損なわれます。

おしゃれな外壁も台無しになり、家全体の印象を暗くしてしまいます。

外壁材の劣化を促進

コケは水分を保持する性質があります。

そのため、外壁材が常に湿った状態になり、塗膜の剥がれ、ひび割れ、素材の腐食などを引き起こし、外壁の寿命を縮めてしまう可能性があります。

特に、木材系の外壁は腐食が進行しやすく注意が必要です。

防水機能の低下と雨漏りのリスク

外壁材の劣化が進むと、雨水が内部に浸入しやすくなり、雨漏りの原因となります。

雨漏りは、壁内部の構造材を腐らせたり、カビを発生させたりと、さらに深刻な問題を引き起こす可能性があります。

滑りやすくなり危険

玄関アプローチなどにコケが生えると、雨の日や湿気の多い日には非常に滑りやすくなり、転倒事故につながる危険性があります。

特に高齢者や小さなお子さんのいる家庭では注意が必要です。

通気性の阻害

外壁に通気口がある場合、コケが詰まってしまい、建物の通気性を悪化させる可能性があります。

通気不良は、壁内部の結露を招き、建材の劣化やカビの発生につながります。

アレルギーの原因となる可能性

コケがあることで、健康を脅かす可能性のあるカビが発生しやすくなります。

コケは水分を保持しやすく、外壁表面の湿度を高く保ちます。この湿った環境は、カビにとって絶好の繁殖場所。水分と酸素、そしてホコリや排気ガス、塗料やシーリング材に含まれる有機物があれば、カビは増殖します。

カビは、特にアレルギー体質の方や呼吸器系の疾患を持つ方にとって、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。胞子を吸い込むことで、アレルギー症状の悪化や呼吸器系の問題を引き起こす可能性があります。

外壁からコケをなくすことは、美観を保つだけでなく、家族の健康を守るための重要な対策です。コケはカビが繁殖しやすいサイン。早めの対策で、清潔な外壁を維持し、安心できる暮らしを守りましょう。

コケを除去する方法

DIYで除去する場合

比較的軽度なコケであれば、DIYで除去することも可能です。

主な方法としては、以下のものがあります。

• ブラシやスポンジでこすり洗い：柔らかいブラシやスポンジに中性洗剤を薄めた水を含ませ、優しくこすり洗いします。強くこすりすぎると外壁を傷つける可能性があるため注意が必要です。
• 高圧洗浄機：水圧でコケを吹き飛ばす方法です。広範囲のコケを効率的に除去できますが、水圧が高すぎると外壁材を傷つけたり、シーリング材を剥がしたりする可能性があるため、慎重な作業が必要です。また、近隣への水はねにも配慮が必要です。
• 市販のコケ除去剤：コケの除去に特化した洗剤を使用する方法です。製品によっては外壁材を傷める可能性があるため、必ず目立たない場所で試してから使用しましょう。

DIYで除去するメリット

• 費用を抑えられる：業者に依頼するよりも費用を大幅に抑えることができます。
• 自分のペースで作業できる:：時間や日程を自分の都合に合わせて作業できます。

DIYで除去するデメリット

• 労力がかかる：広範囲のコケを除去するには時間と労力がかかります。
• 高所作業の危険性：二階以上の外壁など、高所での作業は転落の危険が伴います。安全対策をしっかり行う必要があります。
• 外壁を傷つけるリスク：洗浄方法や洗剤の選び方を間違えると、外壁材を傷つけてしまう可能性があります。
• 完全に除去できない場合がある：根が深く張っている場合など、DIYでは完全に除去できないことがあります。

プロに依頼する

手に負えないほどのコケや、高所作業に不安がある場合は、専門の業者に依頼するのが安心です。

メリット

• 専門的な知識と技術：専門業者は外壁材の種類やコケの状態に合わせて適切な洗浄方法や薬剤を選んでくれるため、安全かつ確実にコケを除去できます。
• 高所作業も安心：足場を組んだり、専門の機材を使用したりするため、高所作業も安全に行ってもらえます。
• 再発防止策の提案：コケの除去だけでなく、再発を防ぐためのアドバイスや、防カビ塗料の提案などを受けることができます。
• 仕上がりが綺麗：プロの技術により、DIYでは難しいレベルの美しい仕上がりが期待できます。

デメリット

• 費用が高い：DIYに比べて費用が高額になります。
• 業者選びに手間がかかる：信頼できる業者を選ぶために、複数の業者から見積もりを取るなどの手間がかかります。
• 日程調整が必要：自分の都合に合わせてすぐに作業してもらえるとは限りません。

 

コケを予防するためにできること

コケが発生してしまう根本的な原因を取り除くことが、最も効果的な予防策です。

定期的な清掃

年に数回程度、外壁を水で洗い流したり、柔らかいブラシで軽くこすったりするだけでも、コケの胞子や栄養源となる汚れを落とすことができ、発生を抑制できます。

水はけの改善

庭の水はけを良くしたり、雨樋の詰まりを定期的に清掃したりすることで、外壁が常に濡れた状態になるのを防ぎます。

風通しの確保

庭木の剪定を行ったり、換気を意識したりすることで、外壁周辺の湿度を下げるように心がけましょう。

防カビ効果のある塗料の使用

外壁の塗り替えを行う際に、防カビ効果のある塗料を選ぶことで、長期間コケの発生を抑えることができます。

撥水コーティング

外壁に撥水コーティングを施すことで、水分の付着を防ぎ、コケの発生を抑制する効果が期待できます。

まとめ

外壁のコケは、放置すると建物の劣化を早めるだけでなく、美観も損ねてしまいます。

外壁にコケが発生する原因をしっかりと理解し、早期に対策を講じることが大切です。

DIYでの除去も可能ですが、安全性や確実性を考慮すると、専門業者への依頼も有効な選択肢となります。

日頃から予防策を講じることで、美しい外壁を長く保ちましょう。

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