沖縄県にお住いの皆様、こんにちは!
遮熱防水・外壁塗装、リフォーム会社の沖創生です。
沖縄県の建物といえば、全国と比べて鉄筋コンクリート造(RC造)が多いのが特徴です。
これは台風やシロアリ被害への強さ、耐火性の高さなどが理由で、木造よりもRC造を選ぶ方が圧倒的に多い地域性があります。
鉄筋コンクリート造は耐久性に優れていますが、雨水や塩害の影響を受けると鉄筋が腐食し、やがて「鉄筋爆裂」という劣化現象を起こします。
鉄筋爆裂は放置すると落下事故や建物強度の低下につながるため、早急な補修工事が必要です。
今回は、沖縄県内で実際に行ったRC造建物の鉄筋爆裂補修工事の事例をご紹介します。
劣化の原因や補修工事の工程をわかりやすく解説しますので、建物の維持管理に役立ててください。
鉄筋爆裂補修とあわせてご覧ください
「天井からコンクリ片が落ちてきて心配…」
そんな不安を抱えてご相談いただいたRC造建物の事例です。
RC造の建物は、鉄筋とコンクリートの組み合わせによって高い耐久性を発揮します。
しかし、条件がそろうと内部の鉄筋が腐食し、コンクリートがはじけ飛ぶ「鉄筋爆裂」という現象が起きることがあります。
今回の建物もまさにそのケースで、調査を進めていくうちに、単なる経年劣化とは異なる原因が隠されていることが分かってきました。
詳細調査の結果、劣化の要因は大きく2つありました。
📝 この「雨水 × 塩水」の複合作用こそ、鉄筋爆裂を急速に進行させていた真の原因でした
ここからは、実際に行った補修工事の流れを「工程」に沿ってご紹介します。
工程① 施工前調査
現場を確認すると、床にコンクリ片が散乱し、建物使用者の不安は大きくなっていました。
写真はコンクリ片が落ちてきた天井です。
工程② ハツリ作業
劣化部分のコンクリートを斫り(削り取り)、内部の鉄筋を露出させます。
この作業で被害範囲が想像以上に広がっていることがわかりました。
工程③ 鉄筋の腐食確認
露出した鉄筋は錆びが進み、ところどころに「孔食(小さな穴状の腐食)」が見られました。
鉄筋の断面欠損も進んでおり、強度が低下していました。
工程④全体像
劣化の広がりを把握。
工程⑤劣化部材の撤去
劣化した鉄筋や空洞化したコンクリートを撤去します。
工程⑥鉄筋の組み直し
新しい鉄筋を施工。
工程⑦ステンレス結束線で補強
耐久性と強度を確保。
工程⑧ 特殊モルタルの充填
高耐久の特殊モルタルを打設し、欠損部分を補修。
工程⑨ 埋め戻し・左官作業
表面を丁寧に左官仕上げし、約2週間の養生(乾燥・固化のための安定期間)を行います。この養生期間を守ることで、仕上がりの強度と耐久性が大きく変わります。
工程⑩型枠解体後
鉄筋爆裂補修は完了、安心して利用できる状態へ再生。
工程⑪塗装して完成
補修後は軒天部分の塗装仕上げと土間の防水処理を実施。
見た目の美しさだけでなく、将来的な劣化を防ぐ体制を整えることで、お客様に長期的な安心をお届けしました。
この工事で活かされたのは、沖創生が大切にしている4つの強みです。
建物の劣化は、ある日突然ではなく“小さなサイン”から始まります。
コンクリ片の落下、鉄筋の露出、ひび割れ…。
もし同じような症状を見かけたら、どうぞ私たちにご相談ください。
沖創生は「建物再生の伴走者」として、誠実に未来へつながる安心をつくります。
鉄筋爆裂は突然起きるものではなく、必ず前兆があります。
ひび割れ
鉄筋の露出
コンクリ片の落下
こうした症状を見かけたら、すぐにご相談ください。早めの補修が、建物の寿命を延ばし、コスト削減にもつながります。
当社はRC造建物の鉄筋爆裂補修工事を多数手がけ、原因調査から補修工程の提案・施工までワンストップで対応しています。
最後までお読みいただきありがとうございます。
当社は遮熱防水・外壁塗装をはじめ、リフォーム工事を手掛けております。
事務所は浦添市沢岻にありますが、那覇市、宜野湾市、豊見城市、南城市、糸満市、南風原町、西原町、与那原町、八重瀬町、中城村と、営業エリア拡大中です!
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