スレート屋根の塗装を考えている皆様、「縁切り」という工程をご存知でしょうか？

スレート屋根の塗装において、瓦の重なり目に塗料が入り込み、水の流れを塞いでしまうことがあります。

これを防ぐために、意図的に水の通り道を確保するのが「縁切り」という重要な工程です。

この作業を怠ると、屋根内部への雨水浸入や、それが原因で雨漏り、さらには下地の劣化を引き起こす可能性があるため、高品質な屋根塗装には絶対不可欠です。

今回の記事では、スレート屋根塗装工事において、なぜ縁切りが必要となるのか、その理由と縁切りを行う上でぜひご使用いただきたい資材「タスペーサー」について解説していきます。

スレート屋根塗装で必要な「縁切り」とは？

「縁切り」とは？

スレート瓦の屋根をローラー等で塗装すると、瓦の重ね目に塗料が入り込み、そのまま乾燥すると重ね目がふさがった状態となります。

塗料乾燥後に塞がった隙間の塗膜を切り、水の通り道を確保する工程のことを「縁切り」といいます。

なぜ「縁切り」が必要なのか？

スレート屋根を塗装する際、ローラーなどで塗料を塗ると、瓦の重なり部分に塗料が入り込み、そのまま乾いて隙間が塞がってしまいます。

この状態では、屋根の内側に入った雨水が適切に排出されず、内部に溜まってしまうことに。

これが繰り返されると、建物の構造自体にダメージを与え、最終的には雨漏りに発展する恐れがあるため、スレート屋根の塗装後は縁切りを行う必要があります。

これまでの縁切り工法

これまでの縁切りは、塗装後はカッターや皮スキといった工具を使って、固まった塗膜を切断する方法が一般的でした。

しかし、この方法にはいくつかのデメリットがあります。

従来の縁切り方法が抱える問題点▼

• 屋根材の損傷リスク：力を入れて作業するため、デリケートな屋根材に傷をつけたり、破損させてしまう可能性がありました。
• 仕上がりの悪化：塗装が終わったばかりの屋根に上がって作業するため、足跡や工具の跡がついてしまうことも。
• 作業効率の低下：カッターの刃が入りにくかったり、皮スキで持ち上げる作業は手間がかかり、時間と労力がかかりました。
• 再密着の可能性：一度縁切りしても、塗料の乾燥が不十分だと再び密着してしまうこともありました。

「タスペーサー」で変わる縁切り作業

従来の縁切り方法の課題を解決し、より確実に縁切りを行うために開発されたのが、部材を差し込むだけで通気性を確保できる「タスペーサー」です。

タスペーサーは、瓦の重なり部分に挟み込むことで、塗装後も恒久的に適切な隙間を維持します。

これにより、屋根の通気性を確保し、雨水の滞留を防ぎます。

　

タスペーサー工法のメリット▼

• 屋根材への負担軽減：塗装前に差し込むため、塗装後に屋根に上がる必要がなく、屋根材を傷つける心配がありません。
• 美しい仕上がり：足跡や工具の跡がつかず、塗装の仕上がりが美しく保たれます。
• 再密着の防止：強度と弾力性に優れた素材でできているため、塗料が再密着するのを防ぎ、長期的に通気性を確保します。
• 作業効率の向上とコスト削減：従来の作業に比べて大幅に時間を短縮できるため、人件費の削減にも繋がります。

縁切りに最適なタスペーサーの構造

タスペーサーは、実際の塗装作業を想定して設計されており、約60〜80kgの重みがかかっても壊れにくい、高いクッション性（バネのような弾力）を持っています。

この特性により、屋根の通気性を確実に確保できます。

さらに、溶剤に強い素材でできているため、塗装後もその性能を長期間保ち、屋根下地の劣化を防ぎます。

まさに、屋根の縁切りに最適な構造と言えるでしょう。

まとめ

スレート屋根の塗装工事において「縁切り」は、雨漏りや下地の劣化を防ぐ上で非常に重要な工程です。

そして、その縁切り作業をより確実かつ効率的に、そして美しく行うために「タスペーサー」の活用を強くお勧めします。

高品質な屋根塗装を提供するために、ぜひタスペーサーの導入をご検討ください。

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